ラブシチュエーションアイツが弟?
「なに笑ってんの? 変な想像してんなよ!タクシーで大和んち行こーかと思って」


へ。そーなんだ。


あれっ!私、ガッカリしてる。


そんな私の表情は見抜かれてたみたいで、透に頭をポンとたたかれた。


「あのな、別に大和んちじゃなくてもいーけどな。

今日なんか吹っ切れたし、新しい自分に挑戦してみよーかなとも思うんだけど……小堀は、どう?」


「あっ、新しい自分?」


「そ。……もうちょっと小堀と、くっつきたい」


そう言って、透は私の肩をキュッと抱いてくる。


私も。


えへ。


そんなの、言えないーっ!


「よし、すぐ決めて。大和んち行くかー、オレと朝までふたりで過ごすか……」



< 528 / 533 >

この作品をシェア

pagetop