ラブシチュエーションアイツが弟?
ひっ……、


ひぃ~~~っ!


「おっ、やった! 透、小堀ゲ~ット」


透の周りにいた男子が、バカなコト言ってる。


「ちょ……、離してくれる?」


引つった顔でそう言うと、透はなにを思ったか、


机の上に乗せていた片足を、私に巻きつけてくる。


さっ……最悪だー。なんなの、コイツ~!


「昨日、『大倉みちるになりたい』って、言っただろ……」


いや、なりたいとは、言ってない。


でも、ビビり過ぎて声が出ない。



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