ラブシチュエーションアイツが弟?
「るせっ。やっぱ小堀って、ボキャブラリー貧困だな……」

「なにをっ!」

「早くマルコ行って、明日のテストのヤマはろうぜ。

あぁいうのは、むやみやたらに勉強したってしょうがない。

先にマルコ行って待ってるから、絶対来いよ……」

そう言って、透は片手で手を覆って、カバンを持って慌てて教室を出て行ってしまった。



うわ、ホントに行っちゃった。

しかも透、私がテスト全然できてないから、一緒に勉強しよーって言ってくれたのかな?

いや~、まさかねぇ……。



コトの始終を近くで見ていたであろうルミが、ニヤニヤして近付いてきた。

「みちる~っ」

「うわっ! なによっ」

「ちょっとは大倉意識した? さっき、完璧ふたりの世界だったよぉ~」






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