キミがいたから ―after story―



休憩中…




『なぁ、あそこ見て…』



悠があたしに声をかけながら、ある場所を指差した。



その場所に、目を向ける、と…。



「…え」



ドクッ――




なぜだか、胸が締め付けられる。



ドクッ――



そこには、南興高校の制服を着た、男の子と女の子…。



知らない人の、はずなのに…


何処かで会ったことのあるような感覚に陥った。



「あたし、あの子と…」



『…奈央?』



いつのまにか、呟いていた。



< 31 / 39 >

この作品をシェア

pagetop