キミがスキ
──キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴って今日1日の授業が終了した。
「歩椎かえろー」
毎日駅まで歩椎が送ってくれる。
「ん」
……何??
冷たくない???
階段を降りても歩椎は1度も口を開かない。
「歩椎…??」
「くそ…」
歩椎はそう言って自転車を走らせた。
「え……こっち駅じゃな……」
「黙っとけ」
「………」
歩椎のその声があまりにも低くて私は黙り込んでしまった。
そしてついたのは歩椎の家。
玄関に入って鍵を閉めたと思ったら、そのドアに押しつけられ、強引にキスをされた。