キミがスキ
「てか、ずっと連絡できなくてごめん」
「あ? ほんとだよ」
「…歩椎は必死で私と別れる理由を作りたいのかと思った」
「んなわけねーだろ」
「…それならちゃんと言ってよ!!」
「へ~? 言いたかったのに聞きたくないって言ったのはどこの誰だっけ?」
「あ……」
そうでした。
はい、私でした…。
「じゃあ今教えてっ! 何でわざわざ東京まで行くの?」
「……やーだね。
帰ってきたら教える。
だから、それまで死ぬなよ」