キミがスキ
部屋に戻ってボーっとして、夜が来た。







先生が今日の体調を確認しにやってきた。





「今日の調子はどうだい?」





いつもと同じ台詞。




「まぁまぁだよ」





「そうか」




「ねぇ先生?」






「ん?」







「今日昼間、お母さんたちに何話してたの?」






先生の目が動揺したのが分かった。






「いや、とくにたいしたことじゃないよ。




今後の治療方針とか……」






…嘘ばっかり。







「嘘つかないでよ。




いいよ、覚悟はできてるから言ってよ」










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