キミがスキ
歩椎の部屋にあがった。



まだ、信じられない。



「あの頃のまんまだね」



「あぁ。全然帰ってきてねーし」



「…何で帰って来なかったの?


私、待ってたんだよ…?」



鳴らない携帯握り締めて、一人寂しかった。



「悪いな。実習とかもあって、1週間も抜けれなかったから」



「…実習?」



そういえば歩椎が何でわざわざ東京の高校に行ったのか知らない。




「あ…いや、何でもない」





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