reborn
SIDE和也
さくらの弟のよく通る声が聞こえ、俺は全速で走った
さくらのもとへ着くと、さくらは苦しそうむせていた
喋ったから…唾液か
こんなんじゃハンバーグどころじゃねーだろ
あー……それか心臓か
今まで医者やっててパニックになったことなんて無かったのに、愛する人を前に、一瞬自分の頭がフリーズした
「先生っ…!!!!」
達也くんが呼んでいる………
「救急車呼べ!!!!」
しかしフリーズ状態はほんの一瞬に過ぎなくて、俺はそう叫び心臓マッサージを始めた
全身に酸素が行き渡らないと……
「達也くん、電話終わったら足先のマッサージして!!」
救急車に電話をかけている達也くんは、指でオッケーサインを向けた