reborn
―翌日



「…分かった。…今まで……ありがとうございました………」




さくらの病室を覗くと、家族4人で何か話している様子だった






「…姉ちゃん……じゃあな」





「……達也……行くわよ」




病室から出てきた親は俺に軽く挨拶をして行った









―コンコン



「和也…!!……どうしたの?」



「それは俺のセリフ…なんかあったか?」



だいたいの話は分かってたけど…



「縁切るって……もう、お金払えないって……」




「そっか……」



慰めの言葉が見つからない



「慰めはいらないから……1人にして………」



俺の心を読んだようにさくらは言った




俺は無言のまま、その場を後にした


< 9 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop