シンデレラ☆*
先生は、風邪薬を取って、涼に渡した。
「ゴメンなさい。
私今日、親戚の結婚式があって、もう行かなきゃなんないの。
様子、見ててくれる?」
「…分かった」
それを聞いて先生は出て行った。
「…優。大丈夫か?」
「熱い…」
「…クーラー付けるか?」
静かに頷いた。
しばらくすると冷えてきた。
「涼…寒いよぉ」
涼は隣に潜り込んできて、あたしを抱きしめた。
「…温かくなるだろ」
静かに頷いた。
涼の体温が伝わってくる。
―――温かい。
しばらくすると、涼があたしを抱えあげて、部屋まで運んでくれた。
部屋に行く最中に、みんなに会ったからそのまま付いてきた。