シンデレラ☆*
何かしてやりたいのに。
何もしてやれない…。
悔しい…。
目から大粒の涙が零れた。
涼に気づかれないように、毛布で隠す。
声を押し殺して泣いた。
涙はどんどん溢れてくる。
「…何泣いてるわけ?」
後ろから聞こえる。
大好きな甘くて低い声に、肩が揺れた。
「な、泣いてない…」
涼はあたしを引っ張ると、頬に伝わってる涙を指で拭った。
「じゃあ。この濡れてるのは?」
「汗…」
涼は笑い、優しく抱きよせた。
「どした?」