シンデレラ☆*





過去の記憶がよみがえってくる。

肩が小刻みに震えてる。



幼稚園に通っていた頃、夜両親とドライブしてたら、車のライトが付かなくてパニックになって事故にあったんだ…両親はあたしを庇って死んだ。

両親の下敷きになって、死んでる両親と一緒に暗くて、悲しい夜を朝まで過ごした。

両親は朝になると、冷たくなってて…。


だから、夜は嫌いだ。

暗いのがトラウマになってる。


「優。大丈夫か?」

黙って涼にしがみつく。


返事なんかする余裕は全くない。


涼はあたしを抱えて、キッチンに向かった。


引き出しからろうそくを取り出して、ライターで火を付けた。

ちょっと…明るくなった。



涼はそれをテーブルに持っていき、テーブルをベットの傍に置いた。

そしてあたしを抱えたまま、ベットに入った。




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