恋Recipe
――昼休み。
こういうときに限って時間が早い。
授業中もあのキーホルダーのことばっかり考えてた。
「ほら、くるみ行くよ?」
『あ、うん。』
一組の教室。
ドアの窓ガラスから中を覗いた。
――――あ、いた。
彼女…?
髪が長くてサラサラなすらっとした女子が佐藤藍斗と一緒にいた。
『やっぱりやめよ?彼女さんに失礼だよ。』
「大丈夫!こっちは親切に届けてやってんだから。」
渋々、わたしは一組の
教室のドアを開けた。