¥時給1000万円
いつもの習慣で7時に起床してしまった。
スズメがピチピチと鳴くのが聞こえる。
体を起こし辺りを見るが誰も起きている人などいなかった。
永井はもう一度寝ようかと思ったが ふと頭にここに来た目的が浮かんだ…
…………そうだ!…金だ!!
バッグから通帳を取り出し、昨日夜食を食べている時に大島から教えてもらったATMの部屋へ駆けていった。
バタンというドアを閉める音に二葉が目を覚ます…
朝は空気が冷たい…
トンネルの中は同じ暗さだが朝だというのが分かる程だった。
ようやく扉の前に着いた…
ドアを開けるとギーッ…と高い音が鳴り響く…
………あった…!
少し広い空間にATMの機械がポツンと置かれている。