¥時給1000万円
灘は舌打ちで返すが そんなことしても無意味であることを悟った。


一方であと2人で生きるか死ぬかが決まるというのに松本の表情に焦りは見られなかった。藤本と苅谷は徐々に落ち着きがないのだが……

「…11位を発表する……!…………………2票で……」

松本以外の2人は息を呑んだ…
ここで自分が呼ばれなかったら 自分は死ぬと思った方がいい…そう感じていた…。






オーナーの口が開いた…



「…………松本だ…!!」

松本はうっすらとニコッと微笑んだが他の従業員のような叫びはあげなかった。

そしていよいよ2人が残り、彼らに賭ける客たちが騒ぎ始めた。
「………よし…こいっ!…こい!!」
「…ここであいつの名前が呼ばれたら俺がぶっ殺してやる…!!わははっ…!」
藤本もそれなりに表情に焦りが出ているが、それ以上に苅谷の表情がだいぶ険しくなってきた……そして…
「…なぁ……やはりお前らグルなんだろ…!?」
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