¥時給1000万円



するといつもと異なる空気が流れていた…

「……おっ…来た来た!!」
佐田が自分たちに気づく。

「…ん…?」


「…お前らよくあんなこと言えたなぁ…!」

「……えっ?…あ……あぁ…ども。」
後から続いて二葉や渡部、そして櫻井がこちらへ歩み寄ってきた。

「…いい度胸してるよ…!…それに比べて『灘』は なかなか名前呼ばれねぇもんだからビクビクしちゃってやがんの…!ヘヘッ…!」
櫻井はチラッと灘が横になっているベッドの方を見た。

「……してねぇ!!…俺のことはほっとけ…!!」
灘がベッドから身を乗り出して言った。

「……おぉそうかそうか…!灘さまがご立腹だよ〜…!」
「るせ!」
灘はベッドにくるまって そのまま寝た。

「……なぁ!次もまたなんか気づいたら連中に言ってくれよ!…なっ!」
佐田が親指を立ててサインすると二葉を置いて 皆 自分たちのベッドへ戻った。
< 172 / 392 >

この作品をシェア

pagetop