¥時給1000万円



しかし、それは突然の出来事だった…。




しばらくして兵士たちはテレビ番組を見始めた。

その間永井は胸をなで下ろす。


「…おいっ!」
「…わはははっ!」
「おいっ!!」
「…ははっ!…ん?」
「……おい、ちゃんと監視カメラ見とけよ!」
「…あぁわりぃわりぃ…。」
「……客も帰ってあいつらも全員部屋に戻りましたよ。異常なしです。」
別の兵士がフォローする。
「…ちゃんと鍵も掛かっとるか?」


どこの鍵のことだろうか…?

永井は入ってきたドアを見る。
確かにドアノブに鍵穴はあるが…。

「………まぁ大丈夫ッスよ。ここにそう簡単に入れる訳ないじゃないッスか…」

やはりここのことだ。
しかし今来られるとマズい…。
そのまま話が反れないだろうか…


「…だから後で締めとき…」
「バカヤロー!!ちゃんと締めとけよ!!俺らの『クビ』だって賭かってんだぞっ!」
「…は…はい!すいません…。」

その瞬間ガタッという音が聞こえた。


…えっ…えっ!?

ヤバい!こっちに来る!

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