¥時給1000万円
目を疑ったが、むしろこのようなことをしてまで真実を伝えようとしてくれる二葉の行動が、のちにオーナーらとグルだと言われても信じることができた理由だった。
「…俺もあいつらのことでまず話そうと思っていたのがそのことなんだ。むしろあいつらは命の恩人的な役割をしている…!」
大島が話を遮った。
「…どうゆうこと…?」
「…その話は後だ。とにかくあいつらはシロだということに問題は無さそうだ。」
「……うん…二葉さんもそう言っていた…。だから……」
『二葉さん、それ本当ですか?』
しばらく紙でのやりとりが続く…
『本当だよ。すべては手紙を見れば分かる。やはり彼は誰が黒幕かちゃんと理解している。そして恐らくそこには彼の見解が書かれているはずだ。「マトリョーシカ」…それは封筒の中に封筒を入れたっていう状態を言っているのだと思う。だからもう一度封筒を調べてみて欲しい。そこに答えが書かれているはずだ。』
『分かりました。』