¥時給1000万円

『こっちへ…』
長嶺は後ろを振り返ると、
『すまないが、隣の部屋には話が終わるまで来ないでくれないか…』
と、他の兵士らに言った。

まばらな返事を聞くと、そのままテレビの向かい側にあるドアを開けて入った。
続けて大島も入る。

キッチンやら布団やらがある広い和室だった。

部屋の端にあるテーブルに腰掛けると…
『…どこまで話を?』
と聞かれた。


大島はすべて話す。


『…結構聞かれちゃってるねぇ。…俺らがしっかり監視していなかったのも悪い。だから聞きたいことがあるなら聞きなさい…。』
長嶺は憐れむような目でこちらを見ていた


そして…
大島は疑問に思うことを片っ端から聞いていった。

『…皆さんの中に…オーナーとグルの方っていないんすか…?』

長嶺は笑うと言った。
『…ハッハッ!それはいないなぁ。まぁオーナーに変な話持ち込まれてのり変わったなら別だがな。でもそんな そ振り見せる奴もいねぇから大丈夫だろ…。』
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