¥時給1000万円



時計を見ると12時半を回っていた。


外は雨が降っているようだ。
サーッという音と冷たい空気で感じた。


今日はどんな1日になるのだろうか…

二葉の脱出が頭から離れない…


大島も同じだった。
永井より早く起き、ベッドにあぐらをかいて考え事をしている。


二葉のベッドを見るが、布団はきれいに畳まれていた。


「今日で二葉さんに会うのも最後だな…」
「…あぁ…。」
大島は永井が起きたことに気づくとベッドから降りた。

「…メシ食いに行こうぜ!」
おもむろに返事すると2人は食堂へ向かった…。




食堂に入ると従業員の何人かが食事をとっている。
昨日死んだ人間を食っている人を見かけると食欲が半減した…

大島はかなりの頻度で食べているカレーにしていたが、永井はセルフで取る ご飯と味噌汁で済ました。



食事を食べる間はほとんど会話を交わすことはなかった…





部屋に戻ると永井は残りの日数を指折り数えた。


今日は水曜日…
あと水、木、金でここから出られる!

でもそのためには脱出方法を知らなければいけない…!
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