¥時給1000万円
2人っきりの昼食は、なんだかとても清々しく楽しいものだった。


そして互いに完食した後、先に大島が席を立つ。
「…夕飯は俺食わないから…また職場で会おうな!」
その言葉に何か寂しさを感じたが、大島なりにその気持ちを紛らわすために気合い入れているんだと悟った。

「………そっか…分かった!じゃあ…頑張れよ…!またな!」
「…おう!じゃあな!」

そう言うと大島は先に部屋を出た。


片付けを済ますと永井も部屋を出て寝室へと向かった。


戻ってきていない大島のベッドをよそ目に、自分のベッドで横になった。



大島のことも気になったが、自分はどのように脱出するか細かく計画立てなくてはいけない。

脱出するタイミングはどうするか…協力者を誰にするか…どこを通れば脱出できるか…
頭の中で映像化して計画立てる。


ホントに明日脱出した方がいいのではないだろうか…
今脱出すれば……





いや…むしろオーナーの警戒がない瞬間が一番だ…!
今の時間や勤務中はオーナーの警戒は厳しい。ただでさえモニターや携帯などで俺らのことを監視しているぐらいだ…
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