¥時給1000万円


「……ふふふっ………60点…」
「……え…?」

「……60点だ……










…そんなんで脱出しようと思っているのかい?」


カラン…カラカラカラ…


思わず持っていた鉛筆を落としてしまった…




「…な…なんで……俺が脱出すると………」

「…そこを知っていないから10点減点した…」
「…なんでですか?!教えてください…!」
「…おいおい…そんな大きな声出すとさすがにマズいんじゃねぇか…?」

ハッと気づき、周囲の視線を感じ取った。



「……話を続けるか?」



冷静に考えた…
このまま長い時間この客の前にとどまっているのは不自然だ…

だからといってこの客とまた話すことができる機会があるとは限らない……





一か八かの賭けだ…!










「…はい!続けてください…!」



「…いい根性してんな…。オーナーに睨まれても知らないぞ?」
「…どうせ俺は今日で死ぬんです!だから最後にすべて知っていることを話してください!」
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