¥時給1000万円

厨房をちらっと覗いたが…
おっちゃんは今日も来てない…


厨房はおっちゃんの存在は構わずいつも通りごった返していた…







注文された酒を持って行く。

「……はい、ありがと…」
そっけない返事に質問できる勇気が出なかった…







そして…

「…はぁ~い!第1部終了~!」



他の客に接客できなかったため手応えなどなかった…
しかもあの男に対して大きな声をあげたため、他の客にはいがみ合っているように見え、あまり良い印象を与えていない…



それが票に影響しなければいいのだが…





サクラは11番テーブルに座るスーツを着た男、6番テーブルの男、そして今接客した12番テーブルの男…

この3人とオーナーに注意していた方がいい…

いくら脱出方法があったとしてもどんな方法で『クビ』にしてくるか分からない…


サクラが3人もいることになれば…いくら他の客が自分に票に入れたとしても安全圏に入ることは難しい……
ただあの日大島は、金でサクラを2人動かすことに成功した…
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