¥時給1000万円
そして地面に横たわる永井の口が開いた…
「……ごめんなさい…」
永井を夜中に降り注ぐ雨が包み込んだ…
そして…
ゆっくりと……
ゆっくりと……
息を引き取った………………
永井から涙と共に雨が目から流れた……
「……優!優ゥウーー!!」
「…お兄ちゃん?!……ねぇ起きてよ…お兄ちゃん!…お兄ちゃん!」
優の身体を激しくゆするが目が開くことはなかった…
「…優!…優!…まだ父さんに言ってねぇことあるだろ…!………なぁ…『お帰りなさい』を言えよ…!……このバカ息子が…!!」
父が初めて怒った。
……なんだ…怒れるんじゃん……
優の父親は詩織から優の身体を奪っては抱きつき、おいおいと泣いた…