¥時給1000万円
お葬式の間はそれを思い出す度に涙が止まらなくなり、頬を通る同じ路をずっと何度も流れていた…。

夜も結局眠れなかった…。






一日が過ぎ、ついに今年学校へ行くのは最後となる金曜日になった。

まだ昨日のことを思いだし、短縮だった授業も全校集会もぼーっとしていた。

クラスメイトに二日間休んだ理由を何度も聞かれたが、あまり気持ちがこもっていない返答に少し腹が立った。

「……永井くん 大丈夫…?」
「…あっ…あぁ……」
クラスの女子にも心配された。そんなにいつもと違うオーラを放っているのだろうか…?何なんだみんなして…

自分から離れていく女子たちの会話が耳に入った…
「…大島くんも来ていないもん…。仲良しの永井くんが静かなのはしょうがないよ…」

えっ…?大島の奴まだ学校に来ていなかったのか…!?

「…中学時代の同級生も亡くしているし……。永井くん…散々だね…。」
女子たちはかなり離れてしまってその後の会話が聞こえなかったが横目で何度も見てきたため、恐らくまだ自分の話をしているんだろうと予想がついた。


しかし確かに大島の姿がない!!
あいつはこんなに休みをとる奴だったのだろうか…?
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