¥時給1000万円
「…きっと言わなくても分かると思うけど、お客さんが手を挙げたら注文が欲しいという合図だからこれを持ってオーダーを取りに行く。そして頼まれた注文を厨房が分かりやすいようにメニューの略語と数などをここに書いたら、まず二枚重なっている内の上の紙を外してまたここに挟む。そしてもう一枚は厨房へ渡せばあとはやってくれるわ!」
伝票は二枚重なって、上の一枚に書き込むと下の一枚に青い文字で写されるカーボン紙だった。
「…あっ、紙に席番号とお客さんの人数を書くのを忘れないようにね!……んで、料理ができたら厨房さんがどこの席の料理ができたか知らせてくれるからそれを持っていってあげるだけ。食べ終わったお皿とかを見つけたらそれを持って帰ってきて、厨房の流し場へ渡してね。場合によっては所々に置いてあるダスタでテーブルを吹いてちょうだい。接客は自分が丁寧だと思うような感じであれば何でもいいわ…!…………あとは上の人がいろいろ教えてくれるからまたその時に教えてもらってねぇー!」
「…分かりました。」
「…じゃあもっと詳しいことはまた夜になったらお話しするからそれまで仮眠をとったりここをでなければ好きなことしててもいいわよ!……更衣室の奥の部屋が従業員の寝室になってるわ。ちゃーんと永井ちゃんのベッドも置いてあるから自分の名前のネームプレートを探してそこで仮眠をとってね!」
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