￥時給1000万円

「…あっ…あぁ…！永井くんのベッドはあっちだよ！」
「…あっ、はい…。」
仕事の内容を詳しく聞こうと思ったのだが聞けなかった…。
とりあえず自分のネームプレートが貼ってあったベッドを見つけそこに腰かけた。
部屋を入って手前から五番目のベッドで、指定されたのは一段目だった。上では誰か男性が寝ているようだ…。


はあ…どうも嫌な予感がする………


「…ねぇ、年いくつ？」
隣のベッドに座って話していた人たちに話しかけられた。３人とも私服を着てこちらを向いている。
「…18…です…。」
「…へぇー…なんでこの仕事はじめたの？」
「おい！よさないか！」
金髪の男が話し続けるのを止めた男も髪を立たせていかにも調子に乗っているイメージがあった。
もう一人の男は眼鏡をかけており、その２人との輪に無理矢理入っているような少し浮いた存在だった。

「…まぁ…かわいそうなこった…俺より先に逝っちまうだろうよ…」
「…おいっ！」
どういうことだ…。俺は死ぬってことなのか…？

どうしても気になることを聞いてみた…。
「…一体…ここではどんな仕事を…？」
「まぁ…いずれ分かるさ…」
「…でもなんか気になっちゃって…！」