¥時給1000万円
ここは丁度建物の中間に位置するようで建物全体を眺めると、それはもう縦長の不気味な工場の様だった。
上の方では建物の窓から窓へ紐状のものが垂らされており、何枚か色とりどりの洗濯物がそれにかかって干されていた。
「…こんなところなんだ…。脱出できるはずないだろ…?」
「………。」
頭の中に浮かんだのは不可能という一言だった。
その後も今までに試した脱出方法の話を聞かされたがどれもこれも聞けば聞くほど希望を失った…。
「…あっ、そうそう!…これが永井くんの通帳!…無くさないようにね。……まぁ誰かに取られても絶対お金を引き出せないようになっているから大丈夫だろうけど…」
「…はい。ありがとうございます…。」
二葉はポケットから通帳を取り出し差し出さした。
その茶色い通帳には自分の名前や『居酒屋ネック』の文字なども刻まれていた。
これが俺の…
以前まではこの通帳がもらえるのが楽しみでしょうがなかったが今にしてみればこれから何が起こるか分からないため心から喜べなかった…。
一週間……俺は生きて帰れるのだろうか………
中を開いてみると『残高 ¥0』と書かれていた。
上の方では建物の窓から窓へ紐状のものが垂らされており、何枚か色とりどりの洗濯物がそれにかかって干されていた。
「…こんなところなんだ…。脱出できるはずないだろ…?」
「………。」
頭の中に浮かんだのは不可能という一言だった。
その後も今までに試した脱出方法の話を聞かされたがどれもこれも聞けば聞くほど希望を失った…。
「…あっ、そうそう!…これが永井くんの通帳!…無くさないようにね。……まぁ誰かに取られても絶対お金を引き出せないようになっているから大丈夫だろうけど…」
「…はい。ありがとうございます…。」
二葉はポケットから通帳を取り出し差し出さした。
その茶色い通帳には自分の名前や『居酒屋ネック』の文字なども刻まれていた。
これが俺の…
以前まではこの通帳がもらえるのが楽しみでしょうがなかったが今にしてみればこれから何が起こるか分からないため心から喜べなかった…。
一週間……俺は生きて帰れるのだろうか………
中を開いてみると『残高 ¥0』と書かれていた。