¥時給1000万円
ためらうことなく一気に扉を開けた…

ガチャッ…







……あれっ!?

またもや同じ部屋に戻ってきてしまった…!

目の前に飛び込んできたのは先程自分が出た部屋と同じ。しかも同じ扉から入ってしまっている…!。

なんでまた…
「…結構トイレ遅かったんじゃなーい?」
いまだに椅子に座るオーナーが横目で言った。

「…くそっ…!」
「……さっ!そろそろ説明にも入るからカウンターの前に立ちなさい。」


大島と目が合い、お互いガッカリした表情を浮かべた。

時刻は深夜0時をまわり、いよいよ仕事がはじまる…

パンッパンッとオーナーが手をたたくと店内の動きが止まった。従業員はただちにカウンターの前に並ぶ。
見よう見まねで自分も大島の隣に並んだが、大島の表情を見る限り、相当この仕事は厳しいようだ…。今までにない青ざめた顔をしていた。

「…客の中にもまだ内容が分からないものもいると思うからまずここで大体の流れを説明する…!」
オーナーは永井を見て口を微笑ませた。
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