タイヨウの下で輝く花


柚「……好きです。朔夜さん……。私の…、側にいてほしいんです──……。」

しゃがみながら朔夜の服の裾を掴む。


朔「…………」


何も言わない朔夜にどんどん不安が募っていく。


暫く2人は沈黙のまま…、そしてその沈黙を破ったのは柚音だった。


柚「……やっぱりダメでした?」


そう柚音が言った。


さっきまでの朔夜を見ていたら断ることなんてないのに柚音はさっきのことで愛想をつかれたんじゃないかと思ってしまった。


柚「やっぱり聞かなかったことにして下さい。」


これ以上沈黙に耐えきれなかった柚音は朔夜の服から手を放しそう言った。


彼女の顔はとても見ていられなかった。


涙を我慢し必死に笑顔を作っていた。


朔夜はそれを見て柚音の腕を引っ張り顔を隠すように強く強く抱き締めた。


そして──……






















朔「俺を…、柚音さんの側にいさせて下さい──……。」





そう一言柚音の耳元で囁いた。




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