タイヨウの下で輝く花
*朔夜
俺が自分の荷物を片付けようとした時、柚音さんが泣いているのに気が付いた。
俺は慌てて駆け寄る。
朔「どうしました?!」
柚音さんはなんでもありませんと無視に笑った。
何でもないなら泣くはずなんてないのに……。
さっきから元気がなかった……もしかしたら同居がいやだったとか?
朔「一緒に住むのいやでしたか?!今からでも遅くはないですよ?」
柚「ちがうの、ごめんなさい…私、………」
柚音さんが言おうか言わないか戸惑っていた。
朔「話してください、少しでもスッキリするかもしれませんよ?」
俺がそういうと柚音さんは泣きながらも口を開いた。
柚「私、………家では邪魔者なの。この結婚だって私を家から追い出すためのものなんです…。でもいきなり同居しなさいとか言われて荷物だって前から送っておかないとすぐには着かないはずなのに……目の前の荷物を見て、仕組まれていたと思いました。私、わかってるんです…両親が早く出てってほしいのも私が邪魔者なんだってことも……だけど考えないようにしてたのに…こんなやり方で追い出されて……」
柚音はそういって顔を手で覆って泣いた。