ぎゃくこい!
恋の花
民衆の中にあの二人を見つけた
良かった……無事みたい……
二人は笑顔でタマラに手を振っていた
…………………………………
長い神父の話が終わり、ついに誓いの儀に入ろうとしていた
「…………汝、この女を生涯愛すことを誓いますか?」
「…はい、誓います」
「……汝、この男を生涯支え続ける事を誓いますか?」
あぁ……この手を汚す時が来てしまった
「…私は………レデム様っ!!!かく『ちょおっと待ちなっ!!』
それは、白馬に乗った鬼姫だった
マントで身を包んでいる
まさに、おとぎ話に出てくる王子の様であった
「鬼姫様っ!?」
あぁ!!来てくれた!!……鬼姫様!!
あら?あの腕にあるものは………?
『良かった…たった一人のタマラに傷がつかないで………』
あぁ……鬼姫様…あなたにとってタマラは代役ではないのですね!!
タマラは嬉しさに目をうるわせた
「誰だっ!?」
「もぉ、おっそいよ☆」
「待ってたぜ!鬼姫!!」
『ヒーローは遅れて登場するんだよ!!それより、これだろ!あんたが欲しかったのは!!』
バサッ!!
「サラサ!?」
えっ?どうして、姉様が!?
「あの…鬼姫様?これは?」
サラサのその言葉は無視し鬼姫は高らかに声をあげた
『おい!!下僕と友達と恋人が世話になったな!!』
「…下僕ってオレ?」
「他に誰がいんの☆」
何か、声が聞こえたが気にしない
それより、確かめなきゃいけない事あるのだから!!
『シダム・レデム!あんた、凄い情熱家らしいじゃないか!!』
「えぇ、自分で言うのもなんですが…」
『そうか、それじゃあサラサ達にわかるよう天才の鬼姫が説明する!よく聞けええぇっ!!』
民衆やサラサに叫んだ