ぎゃくこい!
過去の断片
「鬼姫様っ!!どうしたのですかっ!?お父様に向かっ『あれを父だと思った事は無いと言っただろうっ!!』
鬼姫の目には怒りが宿っていた
父への憎しみが尋常な物ではない事がよくわかった
びくっっ!!
「………………っ!」
『…すまない、怖がらせるつもりは無かった』
「…タマラにお話頂くことはできませんか?」
会ったばかりのヤツに話してどうする
どうせ、同情をかうだけだ
『悪いが「タマラはっ!!……タマラは…鬼姫様の事をもっと知りとうございます…鬼姫様の好きな事や、嫌いなもの!鬼姫様の心の奥底の闇だって!!」
目がきれいだった
この自分が魅入ってしまった
『…いいだろう』
でも、きっと鬼姫の欲しい言葉なんかくれない
絶望すればいい
そうすれば、もう誰にも話すことはない
自分の隣にあるのは真の理解者だけで良いのだ
きっと、お前も優しい仮面でそっと呟くのだ
か わ い そ う って