愛という名の幸せ
「いったぁぁあぁ」
『いってぇーなぁ』
(………え?)
曲がり角で人とぶつかったようだ。
「ごめなさいッッ」
そう言って上を見上げると…
「…あ。」
(たたたたたた高橋勇太だ;)
『なんだよ、あって。』
「すいません」
『ケガ、無いか?』
「…え?? ぁあ…ないです。」
『よかった。』
そう言って勇太は優しく笑った。
(こんな可愛い顔もするんだ…って、違う違う!!!)
「すいません、先急ぐので、さよなら」
『あ、ちょっと待って』
「はい?」
『今日もバスケ部来るの?』
「あ、行きます」
『そう。じゃ、またね』
そう言われたけど、言葉は返さず先を急いだ。