涙の雨
昼飯を食べて、実行委員はすぐに体育館に集まった
歓迎会の一連の流れとか
諸々打ち合わせをする
実行委員の俺達は
先輩達のアシスタントに回る事に
五限目は学校の事をスライド形式で紹介
六限目は部活の勧誘する時間になった
「そんなに難しくないから、心配しなくてもいいよ」
生徒会の会長が二年の俺達に
優しく声をかけてくれる
「わかりました!」
隣で一人はりきる賢二
「元気いいなぁ~!後藤!」
先輩達にからかわれた賢二を見て、
周りにいたみんなはハハハと笑っていた
―そして本番を迎え、
俺と賢二は離れて仕事をしていた
「伊藤、壇上にマイクスタンド運んで」
「―はい!」
先輩の指示を聞いて、的確に動きサポートする
単純な作業だけど
俺は精一杯仕事に励んだ
その成果もあってか、歓迎会は大きな事故やトラブルも無く
無事に終える事が出来た