涙の雨
久しぶりにした望月とのセックス



する始めに

「手加減しないから」


と言われた通り


俺の知らないテクニックを何度も出してきて

何度も限界を超えた




だけど

もっともっと望月を感じたくて



俺は何度もキスをねだり

何度も望月を欲しがっていた





―今年いっぱいで…尚輝さんがいなくなる






頭にそうよぎると

その先の事が不安になる


望月がいなくなったら

俺はどうなるんだろう




別れた時は

普通に学校に望月はいたし
話そうと思えば保健室にいつもいた




でも


名古屋に帰るとなると

いつも通りにはいかなくなるし
もしかしたらずっと会えないままだ





―俺は…


一人になる…のかな




いくら周りに賢二や山田がいても


肝心は望月が隣にいない



本当は手の届く場所にいて

毎日、望月を感じたいのに…




「―尚輝…さんっ!」


俺は望月の背中に腕を回し

必死にしがみついた
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