涙の雨
最終話 涙の雨
望月と過ごした三年間
途中で離ればなれになったりしたけど
俺の生活と心には必ずその存在があった
衝撃的な出会いだったけど
望月を好きになれて
本当によかったなと日々感じていた
本当に
愛してた
十二月
真冬の季節がやってきて
吐く白い息が、余計に寒さを感じさせた
望月から借りていたマフラーを首に巻いて
毎朝、学校へ向かう
ほんの微かだけど、匂いがまだ残っていたのが
ちょっぴり嬉しかった
「辞めちゃったな~望月先生」
暖房の効いた教室で
溜め息をつきながら話す賢二
「来年の三月まで待ってればよかったのに。まぁ俺達が高等部に上がったら、会う機会なかったけどな」
高等部には、望月とは別に
保健の先生がいる事を最近になって知った
「俺、結構先生カッコよかった好きだったんだよな~」
「えー!賢二ホモかよ!?」
笑いながら話せるのは
自分自身がやっと理解出来たから
「お前だって、先生の事好きって言ってたじゃん!」
「…まぁな」
ニッと笑って賢二に一言言った
「だって俺、ゲイだもん」
途中で離ればなれになったりしたけど
俺の生活と心には必ずその存在があった
衝撃的な出会いだったけど
望月を好きになれて
本当によかったなと日々感じていた
本当に
愛してた
十二月
真冬の季節がやってきて
吐く白い息が、余計に寒さを感じさせた
望月から借りていたマフラーを首に巻いて
毎朝、学校へ向かう
ほんの微かだけど、匂いがまだ残っていたのが
ちょっぴり嬉しかった
「辞めちゃったな~望月先生」
暖房の効いた教室で
溜め息をつきながら話す賢二
「来年の三月まで待ってればよかったのに。まぁ俺達が高等部に上がったら、会う機会なかったけどな」
高等部には、望月とは別に
保健の先生がいる事を最近になって知った
「俺、結構先生カッコよかった好きだったんだよな~」
「えー!賢二ホモかよ!?」
笑いながら話せるのは
自分自身がやっと理解出来たから
「お前だって、先生の事好きって言ってたじゃん!」
「…まぁな」
ニッと笑って賢二に一言言った
「だって俺、ゲイだもん」