涙の雨

ーたぶん…俺


先生の事好きなのかもしれない





そう思ったのは

終業式の前日だった




部活に入っていない俺は

夏休みに学校に行く事も無い



という事は約一ヶ月と三週間、望月と会えなくなる



たとえ相手の携帯の番号は知っていても

俺にはかける勇気が無い



望月の事だから


“いつでもかけていいよ”


って言うんだろうけど

俺はずっと躊躇していた



だって俺と望月はただの生徒と保健の教師




それ以外の接点は何も無い



可愛いとか

そういう甘い言葉はよく言ってくるけど



好きとか

そういう愛の言葉は一度も聞いた事がなかった




ずっと会えなくなるのは嫌だなと感じて


毎日でも会いたいのにと

自然と思うようになってきて



全てを一つにまとめてみると


自分は望月が好きなんだと
改めて知った



今までは

こんな感情持った事がなかったのに



中学に入学してたった三ヶ月で

同性を好きになるなんて…



元々そうゆう本質があったのか


それとも
ただ単純に男を好きになったのかは



数年絶った今でも

全くわからないままだ
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