涙の雨
ベッドの脇から出てきたのは
眼鏡をかけた一人の男だった
「先生、彼体調悪いみたいなんです」
賢二が俺に代わって
病状を話してくれる
「ふ~ん…どこか痛いの?」
白衣の胸のポケットには
“望月”
と書かれたネームカードがつけられていた
「何か…体が重いんです」
そう言うと
俺の額に手を当てて、熱を計りだした
「ん~、熱は無さそうだな」
―キーンコーンカーンコーン
その時チャイムが鳴り
ニ時間目の授業の始まりをしらせた
「とりあえず君は教室に戻って?」
「…遼太、あんま無理すんなよ?」
賢二の優しい言葉に
俺はサンキュと言い返した
そして賢二は保健室から出て行き
望月と二人きりになった
「とりあえず、そこに座って?」
言われた通り
丸い回転椅子に座る俺
望月は棚の中から体温計を取り出して
俺に差し出した
「念のために…ね?」
そう言うと
隣にあるもう一つの回転椅子に座った
俺はシャツのボタンを外し
体温計を脇にいれる
眼鏡をかけた一人の男だった
「先生、彼体調悪いみたいなんです」
賢二が俺に代わって
病状を話してくれる
「ふ~ん…どこか痛いの?」
白衣の胸のポケットには
“望月”
と書かれたネームカードがつけられていた
「何か…体が重いんです」
そう言うと
俺の額に手を当てて、熱を計りだした
「ん~、熱は無さそうだな」
―キーンコーンカーンコーン
その時チャイムが鳴り
ニ時間目の授業の始まりをしらせた
「とりあえず君は教室に戻って?」
「…遼太、あんま無理すんなよ?」
賢二の優しい言葉に
俺はサンキュと言い返した
そして賢二は保健室から出て行き
望月と二人きりになった
「とりあえず、そこに座って?」
言われた通り
丸い回転椅子に座る俺
望月は棚の中から体温計を取り出して
俺に差し出した
「念のために…ね?」
そう言うと
隣にあるもう一つの回転椅子に座った
俺はシャツのボタンを外し
体温計を脇にいれる