涙の雨
「ぁあ…っ」
花火が終わると
俺は奥にある寝室のベッドに連れて行かれ
そのまま押し倒されて、望月の手と舌で激しい愛撫を受けていた
「…気持ちいい?遼太」
望月の平然とした声に
俺は息を荒くしたまま、ただ頷くだけ
「言わないとわからない」
俺の胸板を舌でジラすように舐めて
笑いながら
上目使いで俺を見上げる望月
そのいやらしい姿を見て
顔を真っ赤にした俺は
「気持ち…いいです…」
と小さな声で呟いた
ただ舐められているだけなのに
こんなに感じていいのだろうか
この先に待つ行為は
もっと激しいのに…
「あっ…せんせ…いっ!」
息づく暇もないほど
体を刺激する快楽
上半身裸で
ジーパンを履いたままベッドに横たわる俺を
望月は服を着たまま俺の上に被さり
鎖骨や胸のラインを舌を転がすように舐め回していく
時折びくつく俺の体に
笑みを浮かべながら…
「先生…っ!」
「―尚輝だよ、遼太」
肩で息をする俺に
望月はさりげなく名前を教えてくれた