涙の雨

その日の夜


俺はベッドの上で寝転びながら
ジッと天井を見上げていた


―俺だって、尚輝さんと…そういう事したいよ





思春期真っ只中の俺には

性行為についてかなり興味かあった



だけど一つだけ気になる事がある





それは性器の皮が剥けていなかった事




早い人は既に剥けていたり
高校に入っても剥けない人がいるらしい



それはあくまでも個人差があって、人それぞれだが


いざ望月とそういう事になったら


俺の体を見てどう思うのだろうと
気が気でなかったんだ



それにまだ童貞だったし

女性と違ってやり方も違うし


その…入れる所も…




など考えたら少し怖くなった




―やっぱり尚輝さんもヤリたいって思うのかな



そりゃ…男だもんな…



「―って俺も男なんだぞ!」


つい自分自身にツッコミたくなる


「あーっ!どうすればいいんだよっ!!」




うつ伏せになって枕に顔を埋めた


バカみたいに顔が熱くなる



一人でエッチな妄想をしたら

胸のドキドキ感がしばらく収まらなかった
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