涙の雨
そしてクリスマス当日
結局、予定のなかった俺は
朝からずっとゲームをしていた
でも頭では一昨日の事ばかり考えていて
格闘ゲームをしていたが
すぐにゲームオーバーになってしまい
俺はそのままコントローラーを床に放り投げる
シーンとしている家に一人いると
外の雑踏が嫌でも耳に入ってきた
「ハァ~…」
深いため息
これで何回目だろう
俺はそのまま立ち上がると
勢いよくベッドに寝転がった
―尚輝さん…今頃何してるかな…
一昨日、散々ヒドイ事を言っといて
結局言わなければよかったと後悔した俺
たしかにあの時はホントに嫌だったけど
今思えば全然対した事じゃなくて
ただ自分のワガママで拒否をしただけだった
気分が乗らないとか
そういう安易な感情だけで
今更になって
俺は悪い事をしたんだと感じてきた
それをあの日の時点で
すぐ望月に謝ればよかったのに
結局丸一日おかないと冷静になれなくて
祝日の昨日は
望月と連絡をとる事をしなかったんだ