White Green
課題のおかげで、眠れない日々にサヨウナラを言い

僕は地元に帰るため新幹線にのりこんだ

やっと寝ることが出来る、だが吐き気がぼくを襲った煙草の吸いすぎか


僕の横の席は旅行がえりの家族

斜め前には、スーツを着た40際くらいの男


皆疲れきった顔をしている、僕もこんな顔してるのかな?と思った

僕は無理矢理笑顔を作った

まるで汚物を見るかのような目が僕に捧げられた

だが家族連れの子供は僕の方を見て微笑んだ

僕はその子を笑わせようと色々な顔をした

その子はずっと僕を見て微笑んでいる

すると変な目で見ていた親は更に鋭い目に変わり、子供を僕に見えない場所へ移動した


改めて吐き気が襲った

眠れないまま四時間、地元に着いたのはPM10:00時  寝ようと思いベッドに倒れた

直ぐに睡魔が僕を襲った 
だがメールの着信音が僕を現実へ奪い返した

修からだった

修とは、小学校からの付き合いだ
こっちではよく遊ぶ
だけど今何をしてるのかは知らない、特に興味もない

メールの内容は、『もう帰ってきた?今から行くぞ?』

こいつに帰る時刻を教えたのは大きなミスだった。


しかたなく『うん、自販機の前で待ってる』と返した

顔を洗って直ぐに家を出た

自販機は家から歩いて2分程度だ


近くまで行くと

人の影が見えた、よく見ると中学の途中まで仲のよかった絵里だった

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