夏の夜に咲いた花
「……ここにいる間、どれくらい飲んだの?」

「……さぁ。はい、かんぱーい」


ごまかすように缶を開けて、ぐいっと傾けた。


「梓さんだって、姉貴と毎晩飲んでたでしょ?」

「あ、あたし達はいいの」


「梓さん、そっち座って」


蓮くんはあたしをベッドに座るように誘導し、自分は小さな机とセットになったイスに座った。



「……」

「……」
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