夏の夜に咲いた花
「れ……」

「姉貴が梓さん連れて行くって知って、オレもここに来た」


うそ……。

そうだったんだ。



「すぐに返事くれとは言わない。だけど、オレの気持ちは覚えてて欲しい。ちゃんと対象として見て、その上で返事して欲しい」


「わ、かった……」


「ねぇ、梓さん」

「ん?」



おもむろに立ち上がった蓮くんが、あたしの目の前まできて……。
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