夏の夜に咲いた花
目が合った蓮くんは、次の瞬間あたしから目をそらした。

「えっ!? なっ、なにが!?」


「自分で抱き締めといてなんだけど、オレね、今精一杯我慢してんの」

「……なにを?」


「なのに、そんな顔で見上げられたら……。ねぇ、梓さん」

「なに?」




「キスしていい?」
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