夏の夜に咲いた花
「はっ!? なっ……えっ!?」


返事もしてないのに、薄く目を閉じた蓮くんの顔が近づいてくる。


や、待って!

いきなりキス?



──でも、いやじゃない、かも……。


このドキドキはきっと、勘違いなんかじゃないと思う。


多分、あたしも蓮くんのこと……。



そう思いながら、あたしはそっと目を閉じた。
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