夏の夜に咲いた花
「あっ、おねぇさーん」

コーヒーを飲んでいるあたし達に気づいた彼女は、やっぱり猫なで声で亜美に近づいた。


……あたしは無視?


「おねぇさんからも言ってくださいよぉ。あたしぃ、蓮くんのこと追いかけてきたのにぃ」

「蓮もバイトしにきてるからねぇ。それに……」


亜美はそこで言葉を切ってあたしを見た。


「?」
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