夏の夜に咲いた花
「──レン?」



亜美が口にした“レン”という名前で思い当たるのは、亜美の弟くらい。


確かあたし達の3歳下で、最後に会ったのは──あれ、いつだっけ?



頭の中を“レン”という名前が駆け巡っている。


あたしの中の蓮くんは、小学校の低学年くらいで……。





「……ってえぇぇ!? 蓮くん!?」


「やっと思い出した」
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